先ほどはやりがいやスキルアップについお話してきましたが、
今回は収入面やその他の転職に関する内容をお話ししていきたいと思います。

■収入アップを考える
 とにかくお金が必要だ。収入を少しでも上げていきたい。
それ以外の条件は悪くても構わないという方は目的がとてもハッキリしているので、あまり転職活動には困らないかもしれません。
この場合は収入が少しでも上がるような条件で他社を探せばいいだけなので、
比較的容易に求人サイトで希望の会社が見つかるかもしれません。
また、面接の際にも、条件面での相談をしっかり行い、収入以外の面での話もしっかりと詰めておいたほうが得策でしょう。
転勤の有無や、福利厚生の内容など自分の中で飲むことのできる条件かどうかをしっかり判断しましょう。
また、自分で探すのは手間もかかりますし、見つかった会社の裏事情まで把握することは難しいので、
人材紹介会社を利移用するのも1つの手です。
人材紹介会社では転職先の詳細も把握できている可能性が高いですし、
非公開の求人の情報も持っていることがありますので、
会社の転職相談エージェントなどと相談し、ベストな選択肢を選んでいきましょう。

収入を上げたいと考えたときに、選択肢の1つとして管理薬剤師になることも1つの手段となります。
一般的に管理薬剤師のほうが平均給与も上がります。
特に勤務薬剤師にこだわらないのであれば、管理薬剤師になることで、給与アップにつながる可能性は大きくなります。
しかしながら、勤務薬剤師と違い、管理薬剤師には収入が上がるが故の仕事や苦労も当然ありますので、
そこをやりきるやる気や覚悟があるのかもしっかり考えおいてください。
管理薬剤師になったものの仕事の内容や苦労に耐え切れず、勤務薬剤師に戻りたいなどと考えてしまったら、元も子もありません。

収入を上げる手としてもう一つ、地方で就職するという手があります。
都内や都市部の勤務は人気があり、はっきり言って買い手市場です。
多少給与が低くても求人の応募はたくさん来るので、その分だけ高給の可能性は低くなります。
逆に言うと、どこでも生活ができるし、すぐにでも地方の勤務先で友達やコミュニティーも作れると言う、
強いメンタルや社交性、パワフルさがある方は地方就職もおすすめです。
新人の方は地方や特に僻地と呼ばれるような勤務先は避けた方が良いと思います。
ネットワークも構築しづらいですし、経験が積みずらいという、難点があります。
よほど教育や経験蓄積に力を入れている会社でない限りは、無難に都市部に拠点のある会社や、
教育制度がしっかりした会社で、3〜5年は経験を積むほうがよいでしょう。

以上のように収入面でも考えることは多岐にわたります。
単純に給与の高い会社に転職したり、スキルアップを図って、管理薬剤師になり、根本的に給与ベースを上げることを考えたり。
また他業種と違い、地方勤務の方が給与待遇が良かったりすることも薬剤師の特徴であったりするので、
その選択肢や可能性も十分頭に入れおいた方がよいでしょう。