咳止めに関しては、咳の種類に合わせて使用する成分が異なっています。
乾燥した咳、たんなどが絡んでいないでこほこほと出てくる咳の場合には、気管支が痙攣を起こしている可能性や、気道において炎症が起きている可能性があります。
これらの症状が出てくると、延髄にある咳中枢といえる部分を刺激してしまうのです。
その部分への刺激を抑えて咳を止める薬品として、中枢性鎮咳薬を使用することになります。
中枢性鎮咳薬には麻薬性と、非麻薬性の鎮咳薬があることを知っておきましょう。
一般的に非麻薬性の薬品は、中毒性もないのでほかの薬と混ぜて調合することもできます。
ただ、人によっては眠気や頭痛、更に下痢が発生してしまうので、事前に医師に相談してください。
とはいえ、基本的に副作用は少ないものとなっています。
シロップなどでもありますので、小さいお子さんに出されることもあります。
非麻薬性鎮咳薬には多数の種類がありますので、医師との相談によって対応してもらうことができますので、事前に確認をしてきましょう。
比較的軽度の症状に関しては、非麻薬性鎮咳薬が使用されることが多いのです。
ひどい咳の場合や、麻薬性鎮咳薬は、症状がひどかったり、咳がひどくて眠れなかったりなどの症状を感じている人のために存在しています。
医療用の麻薬性という意味で、本当の麻薬との関連性ではありません。
麻薬性鎮咳薬は咳中枢への刺激を鎮めて咳を止める効果のある医薬品です。
鎮痛効果などもあり、腸の運動を抑えて下痢を抑える働きなどもあるものなど、多数のものがありますが、持病がある場合には使用ができません。
また、妊娠初期などの症状がある方は事前に医師に申し出ていただいたほうがいいでしょう。
強い医薬品ですから、食べ合わせや飲み合わせもあるため、注意が必要です。
乾燥していない、たんの絡んだ咳の場合には、痰を除去する去痰剤や気道を広げる効果によって、痰が絡んでいる部分を除去して、のどの咳を抑える働きがあります。
子供向けの医薬品やシロップ、さらに喘息を治療する効果をもあるため、喘息のときにも処方されることが少なくありません。
気管支拡張薬のなかには、手の震えや嘔吐などが起こる可能性があります。
また、ほかの医薬品を飲んでいる場合には、医師へ相談しましょう。
薬品を飲んでいる人ばかりではなく、妊娠初期や持病を持っている人も適切に対応してもらう必要があるので、的確に病気を治すことができるのです。