薬事監視員とは保健所に努める国家公務員の事で、医薬品販売店の許認可や監視、さらには医薬品、医薬部外品、化粧品、医療器具等に於いて適正な表示がなされているのかどうかの管理を行うお仕事です。
いわば世の中に出回る事になる薬を用いられている物が適正なものなのかどうかをチェックするのが薬事監視員です。
薬はとてもありがたいものではあるのですが、使い方を間違えてしまうと人間の体そのものを壊してしまいかねません。
そのような製品がないかどうかをチェックするのが薬事監視員なのですが、薬事監視員になるためにはといえば、これもまた、薬剤師であれば薬事監視員になれます。

仕事内容

他にも医師や獣医、歯科医も該当しますし、一年以上薬事に関する行政事務に従事し、薬事監視についての知識や経験を十分に持っている人であれば薬事監視員となる事が出来るのですが、薬事監視員のニーズは年々高まっていると共に、より専門的な知識を求められるようになっているのです。

なぜなら、インターネットのおかげで薬は日本国内だけではなく、海外から簡単に輸入する事が出来るようになっていますし、ジェネリックも登場しています。
医薬部外品まで含めると、薬事監視員がチェックしなければならないものがとても多いのです。
ドラッグストアが急増しているおかげで薬に関するアイテムも比例するかのように増えていますので、それらをしっかりとチェックし、国民の安全を考えなければならないのが薬事監視員のお仕事です。

違反業者に対する行政処分も行いますし、政令指定都市や中核市、特別区と言った場所でのお仕事もあります。
また、事前にしっかりとチェックするケースもあれば、いわゆる抜き打ち検査を行うケースもあるのです。
このように、薬事監視員が監視する薬に関しては、ともすると違反品だったり麻薬とまでは言いませんが健康を損ねてしまうようなものまでありますので、それらの事を踏まえてしっかりとかんがえなければならないのです。

その点では国民の健康を陰から支えているお仕事になります。
また、薬そのものはもちろんですが施設そのものの衛生状況を把握するために事業者に対して書類を提出させるケースもあります。
なまじ身近な存在となっている薬ですが、使い方を間違えたり、営利にばかり走る業者がいたら大変な事になってしまいますので、それらをしっかりとチェックする事が薬事監視員のお仕事なのです。

確かな知識が大前提

なかなか簡単な事ではありませんが、だからこそ薬剤師のように薬に関しての確かな知識を持っている事が大前提になるのです。
チェックするという事はそれ相応の知識を持っていなければならないのです。
しかし薬剤師であれば薬のエキスパートなのですからその点も安心です。