向精神薬の乱用や不正な流通を防止するだけではなく、事故が発生した際には責任を持って対応する事が求められているのが向精神薬取扱責任者です。
こちらもまた、資格が必要な国家資格の一つです。
向精神薬は時には必要になるものかもしれません。

ですが、あくまでも使用に関しては責任者のアドバイスの元、正しい知識を持って使用しなければならないものです。
では向精神薬取扱責任者になるためにはどのような手順が必要になるのかと言えば、大学を卒業し、薬学や化学に関する専門の過程を修了した者、あるいは向精神薬を輸入したし輸出したり製造したり製剤したりと向精神薬に関しての業務に4年以上従事したもの、あるいは向精神薬の輸入業務に7年以上従事した者、そして薬剤師になります。
ここでも薬剤師が出てくるのですが、薬剤師は薬のエキスパートです。

薬剤師の存在

向精神薬も薬の一種であり、薬剤師にとっては知っておくべきものでもあるのですから、ここでもまた、薬剤師資格を持っていればいつでも向精神薬取扱責任者として働く事が出来るようになるのです。
向精神薬取扱責任者がなければ、向精神薬の譲渡等が出来ませんので、仕事でと考えている人にとってはとても大きな資格ではあるのですが、薬剤師の資格を持っていれば実はそのまま向精神薬取扱責任者としても働く事が出来るのです。

このように、薬剤師資格は持っているだけで薬剤師以外の仕事に就く事も出来るのですが、なぜそこまで優遇されているのかと思う人もいるかもしれません。
それだけ特別な資格なのですが、現在は大学に6年間通わなければならないのです。
さらには通うだけではなく、国家試験に合格しなければならないもので、決して低いハードルではありません。
ですが薬剤師の知識は確かなものです。

薬の存在がそれだけ多くの人にとって身近なものでもあるのです。
向精神薬取扱責任者の場合、決して知名度の高いものではないかもしれませんが、向精神薬でビジネスをと思った時、向精神薬取扱責任者がいなければそもそも何も出来ません。
ですが薬剤師が一人いればそれが可能になるのですから、如何に薬剤師の存在が大きな物なのかが分かるのではないでしょうか。

インターネットの存在

インターネットのあかげでいろいろな事が自由に行えるようになりました。
ですが資格を持っていなければ出来ない事も多々あります。

特に薬関係に関してはしっかりと資格を持っていなければならない事も多いのです。
向精神薬取扱責任者や先にお話した麻薬取締官、毒物劇物取扱責任者等も同様ですが、薬剤師の資格を得る事は、薬剤師としてはもちろんですが、それ以外の様々な可能性を手に入れる事が出来るのです。
国家資格なだけに、まさに引く手数多なのです。