感染制御専門薬剤師は、社団法人日本病院薬剤師会が認定している専門薬剤師のことを指します。
2006年に誕生したもので、病院では感染症治療、予防を行う際には感染制御専門チームを構成します。
チームを組む事でより効率よく患者と向き合う事が出来るのですが、感染制御専門薬剤師もチームの一員としてどのような薬が良いのかを考えるのです。
現代医学の進歩は目覚ましいものがあり、消毒薬や抗生物質は大きな効果を期待する事が出来る物ではあるんですが、同時に使用上の注意を厳守しなければなりません。
何かがあってからでは遅いのですが、種類が多くなっているおかげでそれらの特徴に合わせて使う事が難しくなっているのです。
なぜなら、使うためには膨大な知識が必要だからです。
付け焼刃で使って「ダメだった」「間違いだった」は通用しないのです。
感染制御専門薬剤師は、感染症の分野だけではあっても専門家として情報をしっかりと蓄える事で、医療に貢献出来るのではないかと考えられているのです。
感染症のために
かつて肝不全や腎不全といった症状はそれだけで死亡してしまうような合併症でしたが、医学の進化によって何とかなるようになりました。
ですがそこでは適当に薬を投与すれば良いのではないのです。
どれくらい投与するものなのかをしっかりと考えなければならないのです。
では感染制御専門薬剤師になるためにはどのような手順が必要になってくるのかと言うと、まずは感染制御認定薬剤師の資格を持っていなければなりません。
これが大前提になるのです。
そこから感染仔魚領域に関して学会発表や学術論文、そして感染制御専門薬剤師認定試験に合格しなければならないのです。
決して簡単な道のりではありませんが、感染制御専門薬剤師になる事で一段上の医療に従事する事が出来るようになると言っても過言ではありません。
特に薬は年々増えています。
医師であってもすべてを把握するのがなかなか難しい状況となってしまっていますので、医師の負担を軽減し、治療に専念してもらう意味に於いても感染制御専門薬剤師の存在はとても大切なものなのです。
ハードルは低くはない
感染制御専門薬剤師になるためにはしっかりとした知識だけではなく、自分自身で学会発表や学術論文を行わなければなりませんから決して低いハードルではありませんが、感染制御専門薬剤師になる事で普通の薬剤師では出来ないような事、領分ではない事にまで顔を出す事が出来るようになるのです。
これから更に高度に進化していく医療に於いて、大きな存在感を出す事が期待されている薬剤師の一つでもあるのです。
患者としても、感染制御専門薬剤師のように説得力のある肩書きを持っているスタッフの方が安心して治療を任せる事が出来るようになるのですから。