新薬の作られ方とは

テレビなどで新しい薬が定期的に販売を開始しているのですが、それらの薬というのはどのようにして作られているのでしょうか。
薬の製造過程を見ていくと、まず天然の物質または安全な化学成分を合成していき生まれた物質を活用して、服用すると効果を発揮する薬になりうる物質を探していくことから始めていきます。
いざ始めていると、その工程は決して簡単な道のりではありません。

非常に数の多い候補となっている化合物から探し出していくのですから、年単位で調査をしなければならないということもあります。
新たな薬の候補が見つかっていくと、次は新薬を作るために様々な実験を行っていくことになります。
数々の試験や実験を繰り返していくことで、体内に服用しても安全であることが証明されていきます。それだけ新薬を作ることは大変であり、時間がかかってしまうのです。

動物実験で立証

膨大な時間や費用をかけていく新薬の開発ですが、薬の候補となっていく成分を動物に服用していくことになります。
これで薬が効いていけば実験は成功と考えてしまう人もいますが、実際のところは薬が有効に働いていたり、安全になっているということではありません。
そのため薬に入れていきたい候補となっている成分を、患者に提供できる薬に変えていくには必ず人体に服用させて効果があるか立証させなければなりません。

試験を行うために募集をかけていくのが治験です。治験によってデータを回収していくことで厚生労働省へ提出しても問題ないことを証明していきます。正式な薬とこれで認められるということになるのです。
治験は臨床実験ともいわれており、新薬を承認するために必要な請求に対してデータを集めていくことになります。
人体に服用することで、どのような効果があるかチェックをしていき、細かく記載をしていきます。そしてデータが集まってきたところで承認申請を行うことになります。

承認申請を行う際には、まずチーム内で審査を行っていき、専門知識を持った人で競技を行っていきます。
そして薬事や衛生に関する審査会を実施していき、承認できる薬かどうかをチェックしていきます。全てのチェックが終わると承認作業へと進んでいき、薬が市販されていくという流れになっています。
このように薬を製薬会社が作っていくには、様々な工程を進めていくことになります。そして時間がとてもかかっているということが分かるでしょう。ただ自分で薬を作るという方法も薬事法では引っかからないです。
市販されている商品などを使って、それなりの薬を作り出すということはできます。
しかし時間をかけてお金のかかる薬の方が効果が高いというケースが多いので、精査をしていきながら薬の購入を行っていきましょう。