ドラッグストアで働く薬剤師の役割

薬剤師が活躍する場として、最近はドラッグストアを選択する薬剤師が増えています。
その背景には、医薬品だけではなく、化粧品や日用品等、バラエティーに富んだ商品を扱うドラッグストアが全国的に急増した為に、ドラッグストアでの薬剤師の需要が増えた為です。

また、ドラッグストアにおける薬剤師の給料や条件が良いことも理由として考えられます。
薬剤師が常駐している店もあれば、「平日だけ」「一部の時間帯のみ」という薬剤師も多くようです。

多くのドラッグストアで薬剤師が必要とされる理由には、薬事法が関係しています。
薬事法では、薬の種類によって販売できる人が決められています。

薬剤師だけが販売できるアレルギーの薬や医薬・禁煙補助剤等の「第一類医薬品」があれば、薬剤師以外の人でも販売できる「第二類医薬品」と「第三類医薬品」があります。
つまり、ドラッグストアに薬剤師がいるかいないかによって、販売できる薬の種類が変わってしまいます。

その為にドラッグストアでは薬剤師をおき、多くの種類の医薬品や商品をおくことができるようにしているのです。
ドラッグストアでの薬剤師の雇用形態は、正規雇用もあれば、パートやアルバイトで働く人もいます。

ドラッグストアでの勤務時間とは

ドラッグストアで勤務する薬剤師は、基本的には開店してから閉店までの時間になりますが、夜遅くまで営業している店舗の場合等、勤務時間がシフト制になることもあります。
一般的なドラッグストアでは、朝10時から夜10時が営業時間となり、長いところになると24時間というお店もあります。
特に正社員の場合には、勤務時間が長くなりがちで、年間休日についても調剤薬局に比べると年間で20日程度短いと言われています。

ドラッグストアが給料が高いと言われているのは、時給が高いという場合もありますが、労働時間が長くなる為という理由が多いようです。
調剤薬局が1日約8時間勤務とすれば、ドラッグストアでは1日12時間以上となるケースも珍しくありません。

ドラッグストアでの仕事は多種多様

ドラッグストアで働く薬剤師は、調剤薬局と同じ様に利用者からの相談を受けて症状にあう薬を提案したり、販売することを役割としています。
ただし、調剤薬局とは異なり、ドラッグストアの場合には、薬剤師としての役割はもちろん、1人のドラッグストア店員として働くことも求められます。

薬に関しての業務だけという訳ではなく、他に働くスタッフ同様、ドラッグストアで販売している商品を並べたり、接客をしたり、レジ打ちにいたるまで、様々な業務をこなしています。
店内の掃除をすることもあります。
つまり、ドラッグストアでの薬剤師の場合は、薬剤師にプラス、店のスタッフとして働くことが求められると考えておきましょう。