薬剤師の勤務服のルール・マナー

薬剤師が求められる勤務服についてのルールやマナーは、「おしゃれ」よりも「身だしなみ」を重視するという点を心がけることが大切です。
この2つの違いですが、おしゃれとは、服装や化粧等が洗練されていること、そのさまとさしますが、身だしなみとは、人に不快感を与えないようにする心がけという解釈になります。
おしゃれとは「自分本位」であり、身だしなみは「相手本位」という大きな違いがあり、医療従事者の1人として働く薬剤師の場合は、清潔感のある格好が求められますので、おしゃれではなく、身だしなみを整えることが大切ということになります。

薬剤師の清潔感のある身だしなみとは

薬剤師が気を使うべき身だしなみとは、医療従事者である薬剤師のイメージを壊さないということがポイントです。
清潔感のある服装でいることで、「この人なら安心して任せられる」という安心・安全感を相手に感じてもらえるような服装を心がけましょう。

例えば、ミニスカートやショートパンツのような、過度に露出しているような服装は避けるべきです。
パンツスタイルでも、スカートであっても、膝の隠れるような服装が望ましいとされています。
また、衣服にシワやシミがあると患者に不信感を抱かせてしまいますので、意識して改善するようにしましょう。

白衣に関しては、職場によって色が異なり、白・青・ピンク等がありますが、ほとんどの職場で着用を義務付けられていると思います。
白衣を着用する目的とは、血液や体液等による交差感染を防ぐ為に、汚れが目立つような色になっています。

もちろん、医療従事者であることの目印でもありますので、作業服であり、安心感を与える役割もあります。
日々動き回る職務ですので、ちょっとした汚れやシワができやすいかもしれませんが、薬を扱う職務ですので、汚れやシワは不潔なイメージを与えかねません。
身だしなみとして、清潔な白衣を心がけることが大切です。

髪型に関しても、職場によって規定が異なりますが、きちんとセットをして、真面目な印象を与えるものが最適です。
寝癖がついたままだったり、ボサボサなままだと不潔なイメージとなってしまいますので注意しましょう。

ロングヘアーの女性は必ずゴムやバレッタできれいにまとめておきます。
男性であれば、おしゃれとしてヒゲを生やしている人もおられることでしょう。
無精髭に見えないように、毎日きちんと整えるようにしましょう。

匂いに関しては、ほぼどこの職場であっても香水は禁止されています。
病気を抱える患者にとって、匂いは時に気分を悪化させてしまうことがあります。
具合を悪くさせてはいけませんので、香水だけではなく、洗濯洗剤等も匂いが気にならない程度のものを使用するようにしましょう。