薬剤師の定年はいつ?
厚生労働省の調査によれば、日本における定年制を導入している企業の割合は93.3%となり、そのうち、その年齢に達した人が自動的に退職となる「一律定年制」を採用している企業は98.4%と高く、種類別に決めているという企業は1.2%という結果が報告されています。
定年の年齢は企業によって異なり、60歳から61歳、62歳、63歳、64歳、65歳、66歳以上、というように分けられます。
そのほとんどのケースが60歳であり、次いで65歳と定めているケースが12.5%という報告があります。
薬剤師の定年については病院、薬局、制約メーカー、ドラッグストア等の就職先によって異っており、薬剤師とは異なった職業と同じように、「60歳」を定年退職としていることがほとんどのようです。
ただし、近年は地域医療の担い手として、薬局や薬剤師に注目が集まっているといいます。
薬局に求められることとは、「地域に密着した情報拠点としての役割」があり、セフルメディケーション推進の為に、一般用医薬品等の適性な使用についてのアドバイスや、健康情報の提案、相談等を行います。
また、「医療提供施設としての役割」は、主に調剤等の医薬品や医療と衛生材料の提供の拠点としての役割が求められています。
そして、「社会保障費の適正化を進める役割」では、薬物療法と同時に後発医薬品(ジェネリック)等の使用促進や、残薬の解消というような社会保障費が適性に行われるように積極的に関わる事なども大切な役割となることでしょう
定年退職後に再就職する方法
定年後の就職先を探す方法とは、「勤務延長制度や再雇用制度を利用する」という方法があります。
勤務延長制度とは、定年を迎えても、退職することなくそのまま在籍するというものです。
再雇用制度とは、定年で一度退職という形をとり、再度、労働契約を結ぶことを意味しています。
雇用先によって異なりますが、どちらを利用しても今いる職場で定年後も働くことができるという便利な制度となります。
新たな職場を探す場合には、「知人の紹介」「薬剤師専門の転職サイトに登録する」「働きたいと思った雇用先を自ら探して応募する」という方法が考えられます。
または、企業や独立という手段もあるかもしれません。
仕事の探し方
仕事探しのポイントは、現役時代と同じ待遇を期待しないことです。
自分ができること、これからしたいこと、その為にどの職場に就職するべきか、を考えて、自分の強みを活かせる仕事を探すようにするとよいでしょう。
また、現役としてフルタイムで、若い頃と同じように働こうとして、実際には思った以上にハードで体がもたない、ということになりかねませんので、体力や自分が勤務したい時間等については先に整理してから職探しを行いましょう。