医療の中でも多くの人にとって他人事ではないのが救急医療です。
日常生活の中で、いつどこでどのようなアクシデントに見舞われるのかはなかなか分からないものです。

特に身体の損傷や炎症はもちろんですが、時には人間の力では到底与える事が出来ないような大きなエネルギーが加算されてしまっているケースとてあるのですから、救急医療はとても難しいのです。
ましてや治療は一刻を争うものです。
すぐにでも治療を始めた方が良いのは言うまでもなく、時間の経過と共に体も悪化していってしまうのです。

更に救急医療の現場では、救急専門医や看護師の不足が大きな問題となっています。
薬剤師も同様で、救急医療に対応出来る専門性の高い薬剤師が付属していた事から、専門性の高い薬剤師の存在が不可欠と言う事で救急認定薬剤師が生まれました。

資格です

2010年に日本臨床救急医学界や日本病院薬剤師会が中心となって作られた資格になるのですが、救急認定薬剤師の資格を取得する事で救急医療がどのようなものなのかを身をもって知る事が出来るようになります。
特に救急医療は医師だけではなく、救急救命士や臨床工学技士、診療放射線技師といった、普段薬剤師とは馴染みの薄い職種と連携する事が出来ますので見識も広がる事になります。

では救急認定薬剤師を取得するためには何が必要なのかと言えば、まずは日本の薬剤師免許を所有していることは必須です。
さらに薬剤師として病院や診療所で5年以上の実務経験を有し、そのうちの2年以上は救急医療に従事している事が求められます。
また、日本臨床救急医学会の正会員で会員歴が2年以上で回避をしっかりと完納している事も求められます。
そして認定薬剤師であること、もしくは日本臨床薬理学会認定薬剤師の資格を所有していることも必要です。
そして医療機関で自ら参加した25例以上の症例を報告出来、認定薬剤師認定委員会が指定し理事会の承認を得た学術集会や研究発表の段位を履修しており、認定薬剤師認定委員会が開催している講習会を受講し、そして日本臨床救急医学会評議員、あるいは所属施設長の推薦がある事。
これらすべてを満たしていなければならないのですから救急認定薬剤師は気軽になれるようなものではありません。

救急医療とは

ですが救急認定薬剤師として活動する事で、救急医療を通して医療とはどのようなものなのか。
また、患者と直接向き合う事で自分自身の医療への取り組み方にも違いが出てきますし、異業種の医療関係者ともコネクションが出来る事で医学の面での知識も増えていきますので、なるのはとても難しいですが、そこで得られる物は何にも代え難いものでもあるのです。