漢方薬・生薬認定薬剤師は、患者や処方医師に対して漢方薬・生薬に関しての情報提供を行う事が出来るようになります。
漢方や生薬はいわゆる東洋医学です。
人間にとても有意義なものをもたらしてくれるものではあるのですが、そもそもどのようなメカニズムなのか分かっていない人も多かったりするのです。

ですが漢方や生薬にも人の体を治す力が備わっています。
その力によって助けられた人もとても多いのですが、その知識を存分に活かす仕事が漢方薬・生薬認定薬剤師です。
では漢方薬・生薬認定薬剤師になるためには何が求められるのかというと、まずは公益財団法人、日本薬剤師研修センターと日本生薬学会が実施する研修を受けて試験に合格しなければなりません。

それによって漢方薬・生薬認定薬剤師として認定されるのですが、認定期間は3年で
もっと詳しく言うと、受験資格は研修会に参加し、80%以上の出席率で薬用植物園実習レポートを提出したか、あるいは認定期間が切れた元漢方薬・生薬認定薬剤師で、認定期間が切れた次の年から10年以内の者のうち、認定期間後も継続して漢方薬や生薬に関する研修で2単位以上取得していたケースのいずれかになります。

単位の取得

また、その間に研修に参加したり、定められた単位を取得しなければ更新する事は出来ません。
医学は基本的に西洋のものです。
カルテをドイツ語で作成する医師がいるのもその名残になるのですが、どのような医術も基本的には西洋生まれのものなのです。
ですがだからといって漢方薬や生薬がまったく意味のないものかと言えば、それもまた違うのです。

むしろ西洋医学にばかり邁進していた医師や医学関係者にとっては漢方の分野は未知の領域と言っても過言ではないのです。
すべて化学の力で何とかしたいと考えている医師もいれば、近年では自然療法も脚光を集めるようになってきました。

化学の推移とも言える薬は、とても大きなメリットがありますが、一方では体に副作用をもたらしてしまうケースもあります。
良い面もあれば、どうしてもデメリットが出てしまうのは摂理でもあるので仕方ない部分ではあるのですが、漢方は薬とは違って副作用が出にくいもので、さらには体の機能を助けてくれるものです。
西洋医学ではどうする事も出来なかったような症状が漢方や生薬の力によって改善されるケースも決して珍しくはないのです。

漢方薬と生薬

漢方薬・生薬認定薬剤師であれば、漢方や生薬にはどのような役割があるのかが分かっているのですから、治療の際に役立つ提言が出来るようになるのです。
西洋医学だけではどうしても盲点だったり、なかなか思ったような結果が出ないような治療と向き合った遠き、漢方薬・生薬が大きな活路を開いてくれるケースもあるのですから、漢方薬・生薬認定薬剤師はとても大切です。