妊娠している時はどうしても体調が変化するものです。
そのため、出来る限り薬は摂取しないようにとされているのですが、いくら妊婦ではあっても自分自身の生命を脅かすような症状と直面した時にはやはり薬の投与でなければ解決出来ないような事とてあるのです。
そのような時、妊婦だけではなくt愛児のkとまで考慮しなければなりません。
医療の世界は症例から様々な事を知りデータを集めて治験を繰り返す事によって効果的な薬を生み出す事になっていくのですが、妊婦相手ともなると、そもそも医薬品が妊婦相手の治験が対象外となってしまっているため、なかなかデータが集まりません。
そのため、妊婦への薬の投与というジャンルに関してはなかなかデータが集まらず、結果、医療が進んでいない状況となってしまっているのです。
そこで妊婦・授乳婦専門薬剤師の出番です。
医薬品の生殖発生毒性等、母体や胎児にどのような影響が出るのかを専門的な知識でしっかりと考慮し、カウセリングを行ったり医療スタッフに提案する事が主なお仕事になります。
では妊婦・授乳婦専門薬剤師になるためには何が求められるのかと言うと、まずは薬剤師としての5年以上の実務経験。
いろいろと求められます
そして日本病院薬剤師会等、所定の学会に所属した上で日本病院薬剤師会障害研修履修認定薬剤師といった所定の認定薬剤師資格を取得し、病院や診療所に勤務して妊婦や授乳婦の薬剤指導を直接3年以上従事し、さらには所定研修施設においてカウンセリングの実技研修を40時間以上。
これによって所定の講習会にて単位を履修し、さらには妊婦や授乳婦に対して30以上の指導実績。
そして病院長や施設長の推薦。
これらすべてを満たす事で試験を受ける事が出来、試験に合格する事で妊婦・授乳婦専門薬剤師となる事が出来るのです。
また認定薬剤師の期間は5年です。
更新するためには5年間の間に単位を更に履修したり所定の学会に所属したり、さらには学会発表、学術雑誌等に論文を1編以上発表しなければなりません。
妊婦・授乳婦専門薬剤師になるのも大変なら、妊婦・授乳婦専門薬剤師で居続ける事も決して簡単ではないかもしれません。
ですが妊婦や授婦にとって、自分自身の体はもちろんですが胎児や子供にどのような影響があるのかはとても不安な部分です。
中には自分は良いから子供だけでもと思う人もいるでしょう。
サポートも大切
妊婦・授乳婦専門薬剤師は冷静な判断と的確な知識によって妊婦や授乳婦をサポートする事が求められるのです。
まだまだ分からない事ばかりの妊婦や授乳婦にとっては、妊婦・授乳婦専門薬剤師の存在こそ大きな唯一の味方と言っても決して過言ではないのです。
間違った知識を授けないためにも、確かな知識が求められるのです。