薬剤師は国家試験に合格する事で名乗る事が出来るものですが、実は薬剤師には「認定薬剤師制度」というものがあります。
薬剤師になったらそれで終わりではありません。
更には薬はとにかく様々なものがあります。

日常生活での傷の治療から、高度医療の際に求められる薬など様々です。
認定薬剤師とは、薬剤師の生涯研修の一環として各々の団体が研修や実績に基づいて認定証を授与しているものです。
例えばがん薬物療法認定薬剤師の場合、日本病院薬剤師会が認定しています。
こちらを取得するためには、まずは薬剤師として5年以上の実務経験が必要とされます。

そしてがん薬物療法認定薬剤師の試験に合格しなければならないのです。
ではこれに合格する事でどのような事が行えるようになるのかと言えば、がんの際の薬物を選ぶ事が出来るようになるのです。
普通の薬剤師ではそのようなシチュエーションで働く事が稀ではありますが施設や機関によっては専門チームを組み、そこで一体となって患者に対してケアを行うのです。

その際、医者や看護師だけではなく、がん薬物療法認定薬剤師が必要になってくるのです。
現代医療は物凄い勢いで進化しています。

医療の進化

そのため、かつては治療出来ないだろうと諦めなければならなかったような難病でさえ治療する事が出来るようになっているのです。
患者にとってはとてもありがたい事ではありますが、おかげで現代医療の死因はかなり絞られてきました。
その一つがガンです。

ガンはかつてから難病として多くの人を苦しめてきたものですが、治療も進み、進行の遅いものであればしっかりと治療する事が出来るようになりました。
これはとても素晴らしい事ではあるのですがそのためには早期発見がとても大切になってくると共に、早期発見段階で確かな治療を行う事が求められるのです。
そこでがん薬物療法認定薬剤師もチームに加入する事で、ガンをケアするためにはどのような薬が良いのかを積極的に提言する事でがん治療にあたるのです。

本来薬剤師は薬の調合や配合のみであって、医師が診断した薬を用意するのが主な仕事でした。
そのような場面でガンに必要な薬など出てくる訳がありません。

チームの一員として

ですががん薬物療法認定薬剤師ともなれば、そのようなシチュエーションも出てくるのです。
患者に対してただ言われた通りに薬を出すだけではなく、自らもチームの一員となってガンと積極的に戦う事が出来るようにもなるのです。

このように、薬剤師としてよりやりがいを求めている人にとっては目指す価値のあるものとも言えるでしょう。
薬剤師になったからといっても、もっともっと自分自身を向上させたい。
期間的にも、5年以上働くようになったらこれらを視界に入れてみるのも良いでしょう。