6年間の薬学部の生活の最後に待っているのが国家試験です。
国家試験がどのような形で行われるのかは、薬剤師を目指す段階で理解しておくべき事でもあります。
どれだけ知識に長けていたとしても、試験に合格しなければ薬剤師として仕事に就く事は出来ません。
そのためにもどのような試験なのかは最低限知っておくべきですが、試験は3月の上旬に土日にわたって二日間行われてます。

そして3月末に合格発表される事になるのですが、試験は全問マークシートで345問。
数だけ聞いても、試験がどれだけ広範囲の中から出題されるものなのかが分かるかと思いますが、大きく分類すると「物理・科学・生物」、「衛星」「薬理」「薬剤」「病態・薬物治療」「法規・制度・倫理」「実務」といった7分野になります。
そこから必須の問題と一般の問題があります。
そして合格基準ですが、全問題への配点の655を基準に、さらには一般問題が配点の35%以上、必須問題が配点の70%以上で構成する各科目の得点が配点のそれぞれ50%以上でなければならないのです。

出題範囲が広い

出題範囲がとても広いですから、どのようにして勉強すれば良いのかはなかなか難しいかもしれません。
学校での勉強は国家試験対策ではなく、あくまでも薬剤師になる上での知識といった所です。
学校によっては国家試験対策を行ってくれている所もあるのですが、決して長期間行ってくれているものではありませんので、自力である程度は国家試験対策を行わなければなりません。

ここで大切になってくるのが加点方法です。
先に話したように、合計点だけを求められるのではなんく、例えば一般問題は構成する科目の35%以上でなければならないのです。
これが何を意味しているのかと言えば、苦手だから無理といった理屈は通用しないのです。

とにかく何でも良いから65%以上取れば良いものであれば、苦手な分野を捨てて得意分野だけに賭けるのもありです。
むしろその方がある意味効率が良いのかもしれません。

万遍ない加点

ですがそうではないのです。
満遍なく得点を加算させなければならないのですから、点数そのものは決して悪いものではないものの、知識が偏ってしまっているがために国家試験が不合格になってしまうケースとて十分に考えられるのです。
それでは意味がありません。

ましてや国家試験は頻繁に行われるようなものではありません。
一年に一度だけしか行われないものなのですから、そこで失敗してしまっては元も子もないのです。
そのような事にならないためにも、得手不得手をなるべく作らないよう心掛けるべきです。
満遍なく得点出来る知識をしっかりと持つ事こそが、とても大切な事になってくるのですから苦手だなと思うジャンルがあればそこを重点的に勉強すべきなのです。