薬局における男女比とは?

薬局の職場事情を調査すると、薬剤師の構成比率は女性が男性を上回る結果が出ています。
割合にして、男性が30パーセント女性は70パーセントという比率になります。
職場によっては、9割以上が女性になるところもあります。

この比率の要因は、志願者の分布が影響を及ぼしています。
医療業界の職業志望状況を比較すると、医師は男性が女性を上回り薬剤師や看護師は女性が男性を上回ります。
つまり、男性は医師を目指して勉強する人が多数となり、薬剤師は自然と女性に志望が集中する職業となります。

構成比率は、男性も女性も気になる点です。
同性が仲間にいると、働きやすい環境になります。
男性には、彼等特有の悩みや不満事があります。
女性も、男性には理解されない悩みや不満事を持ちます。

同性が抱える口に出したい話題を、気軽に話せるという長所があります。
だからといって、異性が共通のフィールドで働くことで仕事に支障が出るということにはなりません。
男性と女性の薬剤師が、お互いにわかり合えるものもあります。

異性同士が一緒に働いて、初めて気づかされることも出てきます。
同性ばかりが群がって働く環境は、気持ちが楽になる反面綻びを生む要因をつくります。
薬剤師は女性多数の職場が普通ですが、男性の割合が高い職場がもっと増えてもよいと想定します。

男性が増えたとしても女性にとっては悪いことではないですし、業務の面では活躍している薬剤師は男女両方から現れていますから深刻に悩む問題ではありません。
医療業界が性別に偏りが出る特徴がある中で、薬剤師はバランスが取れている比率です。
精一杯働ける職場を選んでいきましょう。

性別の垣根を超えて

最近の労働環境は、性別による制限を撤廃する動きが盛んになっています。
男女雇用機会均等法の制定で、男性も女性も平等な雇用をすべきとして男性有利の労働条件を改善しました。
現在の政府戦略では、女性の社会進出を支援して雇用を豊かにする政策を打ち出しています。

幹部職に、女性が就任する会社もちらほら現れています。
医療業界は、伝統的に性別による雇用が当たり前としてきた世界でした。
医師は男性、看護師は女性という構図が成り立ち揺るぎない体制と思われていました。

今の病院を見ますと女性が医師、男性が看護師という本来とは逆の構図を確認できる職場が現れ始めました。
薬剤師についても、女性多数の現場から脱却しようとするところもあります。
誰がどの職務を請け負っても、役割を果たす力があれば雇用としては成立します。

女性が医師に、男性が看護師や薬剤師になっても仕事の質は落ちません。
医療の世界も、性別による垣根を超えていくことになります。
まだ他の業界と比較してみても男女均等雇用が十分進んでいるとはみえませんが、今が改革の始め時です。